2014年10月6日

ミックスと指揮者

僕は大学生の頃、学生指揮なんてものをやっておりました。
”管弦楽の普通のオーケストラ”ではなく”マンドリンオーケストラ”という一風変わったオーケストラでしたが、まぁ指揮者のやる事は似たようなモンです。

そこ走ってる!とかもっと音量上げて!とかそこは下げて!とか言いながら、リズム、テンポ、各楽器の音量、奏法などいくつもの要素を組み合わせ、全体のバランスをとり、曲を表現する人。
指揮者によって、同じ曲を演奏しても全く印象の異なる曲になる事だってあります。それぐらい重要なポジションである指揮者。
カラヤンや小澤征爾なんかは、クラシックに馴染みがなくても知っている方は多いと思います。

そんな指揮者を、成り行きと周囲の推薦(押し付けとも言う)で始めた僕でしたが、そんな事を言いつつ結構好きでした。
自分の思惑通りの音が鳴った時、ドンピシャのタイミングでフォルティッシモが合った時。稀にある、そんなゾクッとくる瞬間が何ともいえないんですよね。


なんで急にこんな話をしたのかというと、今年の春から通っているDTMの講座で、先生に自作曲をミックスして頂く機会がありまして…
実際に目の前で実況しながらミックスしてもらったんですが、自分の曲がどんどん良くなっていくのが目に見えて分かったんです。
そして気付いてしまいました…本当に今更ですが…

DTMのミックスと指揮って同じやん!!

そうなんです。

ヴァイオリンそこ音量下げて!と言う代わりにフェーダーを上げる、EQをいじる。
ここはミュートせずに残響残して!と言う代わりにリバーブのエフェクトをかける。

きちんと書くと長くなるので端折りますが、共通する点が結構あるんです。というか共通点だらけ。
まさに目からうろこ。


…正直僕は今まで、「ミックス=面倒な作業」と思っていました。
低音削った所で違いは分からんし、プラグインエフェクトは英語と専門用語ばっかりで意味わからんし…
恐らく誰もが通る道なんだと思うんですが、普通にやってるとまぁまぁ敷居高いですよね…。

ところが、ミックス=指揮と考えると見方が180度変わってくる。
つまみを動かす度にオケが良くなっていくのが分かる。

なんやこれ…楽しいやないか…!

本当に今更ですよねw
多分、この半年で言葉の意味とかDAWの使い方とか、色んな知識が身に付いたからこそ、なんですけど。
後で考えてみると別に驚く事もないんだろうけど、自分で気付けた事に大きな意味があるんだと思います。やっぱり「身を持って知った情報」は教えられるだけの情報とは決定的に違いますもんね。


とにもかくにも、それに気付けた今日で大きく前進出来た気がします。
前述した曲は、もう一度自分なりにミックスし直してからアップしようと思います。
乞うご期待!!

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